ストレートネックとは
人間の頸椎(首の骨)は、7つの骨で構成され、横から見ると、頚椎は体の前方に向かって緩やかにカーブした後、後方に向かってカーブしており、生理的曲線を形成しています。それを生理的前弯(ぜんわん)と言います。
人間の頭は、約4~6kgと言われていますが、頸椎が前弯しているおかげで、頭の重さを分散させ、衝撃を和らげることができます。
「前かがみ」や「下を向く」という動作をすると、前弯が少なくなり、ストレート(前弯の反対である後弯ぎみ)になります。
例えば、頭を15度前に傾けると、首には約12㎏の力がかかります。
うつむく角度によって、負担の大きさが変わります。
頚椎のカーブは後頭部の筋肉や首の筋肉の疲労、頚椎の歪みの影響を強く受けるのでデスクワークが多い現代人のほとんどがストレートネックだと言えます。
めまい、ふらつきの原因
ストレートネックがめまい、ふらつきを引き起こす理由は、血流と自律神経が大きく関係していると言われています。
ストレートネックになると首や肩周辺の動きが悪くなるために、血流悪化しやすいです。
血流が悪化すると、自律神経が乱れる恐れも。
首周りにある自律神経が乱れた結果、めまい、ふらつきが生じる可能性があります。
ストレートネックを予防・
解消するためにできること
ストレートネックは、一度なってしまうと簡単には治りません。
そのため、普段から予防する事が大切です。
ストートネックを予防・解消するためにできることは、以下の5つです。
✔パソコンやスマホを見る姿勢を改善する
パソコンやスマホを見る際は、前屈みや猫背を避け、背筋を伸ばすように意識しましょう。
画面を視線の高さに合わせると、自然と背筋が伸びるようになります。
✔ストレッチを実施する
ストレッチによって、ストレートネックの予防・解消が期待できます。
首周りの筋肉をほぐすことで、首を柔軟に動かしやすくするためです。
✔長時間同じ姿勢でいない
長時間同じ姿勢を続けると、
①首や肩の筋肉が緊張する
②首や肩の血流が滞る
③疲労物質や痛み物質が蓄積する
④筋肉が凝り痛くなる
⑤①へ戻る
というように負の連鎖が続きます。
定期的に椅子から立ってストレッチをするように心がけましょう。
✔枕の高さを気を付ける
枕が高すぎると、寝ている間ずっと顔が下を向いている姿勢になり、ストレートネックを引き起こす原因になり得ます。また、枕が低すぎる場合も、首に負担がかかる恐れがあるので注意が必要です。
枕はS字カーブをキープできることが大切です。また、枕だけでは必ずしも体のS字ラインが保つことはできません。敷き寝具も大切になってきます。
✔カイロプラクティックを受ける
ストレートネックは、カイロプラクティックでも改善が見込めます。
首周りの筋肉をほぐし、歪みを調整することでセルフケアでは改善が難しいストレートネックにも、高い効果が期待できます。
ぜひできることからやってみてください☺